みなさんこんぬづわー!
今日は、南三陸町屈指の名勝・神割崎(かみわりざき)をご紹介します(^∀^)ノ
早速いってみましょう!(*> ᴗ •*)ゞ
- 南三陸金華山国定公園(現:三陸復興国立公園)内にあり、全国白砂青松百選にも選ばれた南三陸屈指の景勝地
- 2月中旬と10月下旬には、岩の間から日の出を見ることができます
- 岩の割れ目の間から押し寄せる荒波は圧巻
- 東日本大震災をはじめ、数々の大津波や震災に耐え忍びました。震災の影響で遊歩道の一部が一時立ち入り禁止となっていましたが、現在は通行が可能になりました。足元には十分ご注意の上、神割崎の風景をお楽しみ下さい
神割崎の伝説
そもそも、なぜ神割崎と呼ばれるのか。
この地に受け継がれてきた言い伝えによりますと、かつて、この場所には長清水(ながしず)村(現在の南三陸町戸倉)と十三浜村(現在の石巻市北上町十三浜)がありました。
ある日、この浜辺に弱り果てた大きな鯨が打ち上げられ、両方の村の住民は天からの授かり物だと大喜び。
ところが。
両方の村の境がはっきり決まっていなかったことから、鯨ほしさに「この場所は自分たちのものだ」と三日三晩争い続けました。
その三日目の夜、この地は落雷を伴う猛烈な雷雨に見舞われたそうです。
翌朝、浜の人たちがこの場所に行って見ると、この浜にあった岩が真っ二つに割れ、鯨も二つに割られていたといいます。
その様子を目の当たりにした両村の人々は、これは神様が岬を割って、いさかいの仲裁をしたのだと思い、争いをやめて、鯨も仲良く分け合うことにしました。
そして、その岬にあった岩の割れ目を両村の境界と決め、ここから、「神が割った岬=神割崎」と呼ばれるようになりました。
なお、現在もこの場所が南三陸町と石巻市との境界となっています。
「雷で割れた岬=かみなりざき」と間違えて覚えないようにしましょう😁
神割崎伝説の案内板
神割崎の入口にも神割崎の伝説について明記されています。
【北上町史より】神割崎の伝説
口伝によると、宝暦年間(一七五一~一七六三)の昔、横沼の浜辺に大きい鯨が弱り果ててよってきたそうだ。
浜人たちは天のお授けとばかり、大いに喜び鯨を分けようとしたが、場所は十三浜村小瀧(現石巻市北上町十三浜)と戸倉村寺浜(現南三陸町戸倉)の浜辺、常日頃仲良く暮らしていた両地区だが、欲のために義理人情も忘れ、互いに「この場所は自分たちの村内」と言い張り、一歩も譲らず、鯨を目の前にして三日三晩も争ったそうだ。
ついに奉行に訴えたが、さすがに時の奉行(登米奉行) も、にわかのことで裁きかねてしまった。不思議や三晩目の夜、ものごい雷雨と同時に横沼の浜方面に落雷があった。翌朝、浜の人たちが横沼の浜に行ってみると、不思議や一夜にして横沼の岩が一文字に裂け、磯の境界を示す型となったそうだ。
両浜の浜人たちはその神秘に驚き、「是れ正しく神業」と神事、争いをやめ、鯨も両浜で仲良く分け合い、その割れ目を両村の境界と決めたそうだ。
アクセス
神割崎は南三陸町の南東部、戸倉地区寺浜と、石巻市北上町のちょうど境界に位置しています。南三陸さんさん商店街から車でおよそ20分。
国道45号東浜街道を走り、折立交差点から国道398号線へ。志津川湾沿いに走ると案内板が見えてきます。